![]()
HOME > 文六つうしん > 医療崩壊とは? (2) - 2
| < 医療崩壊とは? (2) - 1 | メイン | 医療崩壊とは? (2) - 3 > |
2008年8月15日
医療崩壊とは? (2) - 2
医療政策
§ イギリスでの医療 “ 改革 ” の大失敗 ②
このサッチャーの医療 “ 改革 ” でもっと驚くべき事実は
次々に現われてきていた。
1995年から2000年の間に医師免許を手にした若き医師の約26%が、イギリスでの医療を拒否し、海外に流出してしまったという。イギリスは、Great Britain ( 大英帝国 ) の時代に多くの植民地をかかえていたので、旧植民地国(インド、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ等々)では英語が通用するので、このようなところに流出して行ったのだ。
現在、日本の医療崩壊現象の中で、病院の勤務医が辞めてどこに行くのか? それは、日本語しか充分に話せないので、海外には行けず開業してゆく。それは、過酷な病院勤務は辞めたい、開業であれば、マイペースで診療と私生活を満喫できるからである。英語が堪能で、技術のいい日本人医師は、待遇のいいアメリカなどに行けるのだが、このような日本人医師は極少数である。
さらに、驚くべき事実が多くある。
2000年ある火曜日にイギリスにある200を超える救命救急センターに受診した3,893名が 〈 あなたは入院が必要だ 〉 と言われて、ベッドに横になるまでは、入院時待機時間を調査したところ、平均約3時間32分かかったという。この時間は、診療待機時間を除いた数字である。最長は、何と !! 78時間、まるまる3日と6時間だったという。
また、イギリスは原則予約制で、一般医療受診者の半数が2日以上先にしか予約できなかったという(2000年)。

先に述べたように、医師が逃げ出して、医師不足になったからこのようなことが起ったのである。現在の日本での “ たらい廻し ” は現象的には、救急病院のコンビニ受診とそれに伴なう医師・看護師の疲弊から医師不足・看護師不足が起っていることと極めて類似している。イギリスの深刻な人手不足による医療崩壊とあまりにも似ていることに驚くのは、松本文六だけでは決してない。
| < 医療崩壊とは? (2) - 1 | メイン | 医療崩壊とは? (2) - 3 > |
![]()
![]()




