文字の大きさ
文字サイズを「小」に変更する
文字サイズ「中」に変更する
文字サイズ「大」に変更する

文六携帯メール会員募集中!

文六ホームページを携帯で見よう!

後援会情報

日本の医療の流れを変える会

HOME > 文六つうしん > 見る・観る・聴く・嗅ぐ (22)

文六つうしん

< 日本の医療が危ない (15) 後期高齢者医療制度 メイン 生き場所づくり (2) >

2008年5月 3日

見る・観る・聴く・嗅ぐ (22)

エッセイ 1

§ステータスシンボルの寿司

 先日、新幹線に久し振りに乗る機会があった。
 その途次、たまたま手にしたJR西日本の機関紙というか広報紙 WEDGE 4月号の中に興味ある記事がいくつかあった。
 私たちは、日常の仕事に追われ、世の中をじっくり観る余裕がないので、地球上で何が起っているのかについて、つい疎 ( うと ) くなってしまう。だから、興味ある記事に出会うと人に話したくなる。


■アメリカではゴルフ人口が急激に減っている。

 アメリカのゴルフ人口は、2000年に約3000万人いたが、現在2600万人に減少しているという。
 年間のプレー頻度も、年25回以上する人は、2000年の690万人から05年には460万人に、年間8日以上は、00年の1770万人から06年は1500万人にそれぞれ減っているという。
 プレー料金が日本と比べて大幅に安いアメリカのゴルフは、アメリカ人の気軽なスポーツとして定着していたという。だからゴルフ大国と言われていたのだ。
 ゴルフをしなくなったというのは、《 時間がない 》  《 仕事が忙しい 》 《 年金が減った 》 という経済的理由が多いという。
 このため、全米で約1万6000カ所に達していたゴルフ場も、そのうち数カ所が閉鎖に追い込まれたという。
 また、テニスやハイキング、サイクリング、スキーなどのアウトドアスポーツの人口も減少傾向にあるという。アメリカ人全体の生活スタイルに変化が生じているのではないかと、この記事は指摘していた。
 ネタはニューヨークタイムズらしい。
 私は、ゴルフをしないので、詳しいことは判らないが、このゴルフ人口の減少は、アメリカの経済が傾き出した一つの現象ではないかと想う。サブプライムローンの問題、イラク派兵などが大きく影を落としているのではないだろうか。


■寿司は外国ではステータスシンボルになってきたようだ。

 今や、アメリカやアラビア半島あるいはEUでは、寿司を食べられるのはステータスシンボルになっているらしい。このことを身近かに感じたのは、つい6カ月前だった。
 私の息子が、ニカラグア駐在の商社マンを辞めて、かつてのアメリカ イサカ大学の同級生たちとスペインで仕事をしたいと、昨年秋渡欧した。2カ月にわたって、スペインのマドリードで就職活動をしたが、それが駄目になった。息子によると、《 数年前より外国人の入国を厳しくしており、伝 ( つて ) があっても難しい。しかし、日本人であれば、日本政府関係者と寿司職人は無条件で入国を許可するんだよ! 》 と。それ程、外国では寿司がステータスシンボルとして評価されているようだ。
 つい数カ月前、佐伯の寿司屋さんがアラビア半島の王族たちに出前したというのは記憶に新しい。そこでも随分喜ばれていたというニュースがあった。
 しかし、最近、アメリカの金融界の若者や、ニューヨーカーが好んで出かけるレストランや、持ち帰り用の寿司が人気のグルメスーパーなどで一騒動が起っているという。ニューヨークタイムスでの08年1月23日号で、『 マグロの寿司に高濃度の水銀が見つかった 』 という記事が大きな波紋を呼んでいたという。
 そこには、次のように記されていたという。《 市内20店舗のマグロの寿司に含まれる水銀を検査した結果、ほとんどが1週間に6個食べると米国環境保護庁 ( EPA ) が定める摂取限度量を上回る。専門家は、水銀含有量がこれ程高いマグロは3週間に1回以上食べるべきではないと言っている。 》 と。
 このようなことは、すでに3年ほど前にニューヨークでの日本食ブームについてのある雑誌 ( 何だったけ?) の特集で、健康に良いと言われている魚にかなりの水銀が含まれているという報告がなされていた。
 BSEも問題であるが、日本人の常食とされている魚の水銀や他の物質の含有量をキチンと調べて、社会に警告する運動も必要ではなかろうか。福田首相の考えている消費者庁には、はてどうなのだろうか?
 アメリカの食品医薬品局 FDA ( Food  and  Drug  Administration ) のような権威ある組織は日本には未だない。
 日本は、今日の後期高齢者医療制度に象徴されるように、日本人自身 ・ 人のいのちを大事にし、安心して暮らせる世の中をつくるという政治風土がないということなのだろうか。唖々 !!

< 日本の医療が危ない (15) 後期高齢者医療制度 メイン 生き場所づくり (2) >