![]()
HOME > 文六つうしん > 何のため誰のために医療をするのか?
| < 何のため誰のために医療をするのか? | メイン | 何のため誰のために医療をするのか? > |
2008年4月13日
何のため誰のために医療をするのか?
エッセイ 1
§ 医者としての登竜門でのとまどい ②
私自身の想いとは別に、この年 ( 1968年 ) の9月、九大医学部自治会が解散し、新委員長に私が選ばれてしまいました。折りしも、インターン制度廃止、新卒後臨床研修教育システム確立要請運動が全国の医学部・医科大学の青年医師連合の手によって進められていました。また、外国では五月革命、中国の文化大革命という形で地球規模での “ 反近代化 ” の学生運動が燎原の火の如く拡がり、日本では全国各地でそれらに呼応して、当時の大学生のほとんどをのみこんだ “ 全共闘運動 ” の炎が燃え拡がっていました。
九大医学部の学生は、69年2月、建国記念日を中心とした一週間にわたる授業放棄 ( いわゆるストライキ ) を敢行し、同年5月14日無期限ストライキに突入しました ( ストライキ解除は翌70年1月15日 )。いずれも、九大医学部始まって以来の出来事でした。
この無期限ストライキは、当時あまり語られていませんでしたが、時間と空間を学生自らの意志と手で全面的に活用したという点で大きな意義があったと今想います。水俣病をはじめとする “ 公害 ” 問題、薬害・医療制度の問題、大学自治の問題などについて、学年を越えたグループ討論が日夜展開されました。
これらの大学での時間と空間を自らの手で創りあげて行ったことは、それに参加した当時の多くの学生のその後の人生に多大な思想的影響をもたらしたと思われます。最大のテーマは 《 何のため誰のために医者になるのか? 》 《 何のため誰のために医療をするのか? 》 でした。私自身も、この大学闘争の真只中で、世界観・価値観の大転換・飛翔を得ました。
*初出 九大医学部同窓会誌 『 学士鍋 』 第125号 2002年12月20日発行
| < 何のため誰のために医療をするのか? | メイン | 何のため誰のために医療をするのか? > |
![]()
![]()




