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文六つうしん

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2008年4月 2日

見る・観る・聴く・嗅ぐ (19)

時事エッセイ

§ エコ燃料と食糧事情

 
エコ燃料と称されるもの程ひどい発想はない。世界の食糧事情が一変しつつある。しかし、これよりもっとひどいのは世界のファンドが石油の値上げで一儲けを企んで投機していることである。
 私たちの生活そのものがファンドの金儲け行動のために困窮化してきている。ファンドは貧しい国と貧しい人々の熱い血を吸血鬼のように吸い、自らの生を“ 豊か ” にしても決して、結果責任はとらないであろう。貧しい国は倒れてもいい、貧しい人々は死んでも一向にかまわない、
自分たちだけが良ければいいという考えが、その根本にあるから。究極のエゴイストである。
 因みに、これまで人間が食糧として確保していた、とうもろこしや大豆などを次々にエコ燃料に変えてゆく、少しばかりこれまでより多くの資金を使ったにせよ、より多くのそのエコ燃料を得るために発展途上国により大量に買い取ってゆく。その国に住む人々の食糧がなくなっていってでも。残るのは餓死である。
 これは北の豊かな国が南の貧しい国からエコ燃料の素( もと )を買い入れた当初は、その影響が北に及ぶとは考えもしていなかった。しかし、それがはっきりと現われ始めている。日本での食糧価格が急激に値上がりしてきている。そして、日本の庶民の生活をおびやかしつつある。
 因みに、最近の食品の値上げ幅をみてみるとよく判る。私、松本文六は、日常生活において食品を自らの手で購入するということをしていないので、新聞の記事をみてビックリしてしまった。

《 値上がり品の値上げ幅 》( 2008.3.30 大分合同新聞より)

<食品>

  • 政府の輸入小麦( 平均 30% )
  • ビール類…サッポロ( 3~5% )、サントリー( 缶ビール除き 3~5% )
  • 牛乳…明治乳業 ( 3~10% )、森永乳業( 平均4.7% )
  • バター…よつ葉乳業( 平均 9% )
  • 食用油…日清オイリオグループ( 平均 10% )
  • しょう油…ヤマサ醤油( 平均 11% )
  • 春雨など…ミツカン( 10~15% )
  • カルピス…カルピス( 平均5% )
  • オリジナルチキン…日本ケンタッキー・フライドチキン( 20円 )

<運賃>

  • 日航・全日空の運賃…国内線 平均9%、国際線( 6~17% )

<電気・ガスなど>

  • 東京電力など9社( 66~156円 )、東京ガスなど4社( 6~162円 )

<旭山動物園>

  • 市民以外の大人の入園料 580 → 800 円

 道路財源問題で、ガソリンの値段がこの4月より一挙に20~25円全国的に値下がりした。そのような店には行列が出来ていたという。テレビで観る限り全国的な現象である。しかし、所得の低い、東北地方のある地域では在庫が枯渇するまでは、現行料金( 150円前後 )でゆくという。
 この現象だけ取り上げても、庶民が如何に困窮しているのかがよく判る。暫定税率を廃止に到っただのであるから、次善の策としてどうするのかを政治家は明快に国民に対して示して欲しいものである。議会制民主主義の日本においては選挙がない限り、今の政権を動かす以外方法はないのであるから。しかし、何とも淋しいものである。今の永田町には寂寥感が漂っている。

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