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文六つうしん

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2008年3月 3日

日本の医療が危ない! (4)  資格証明書

医療

§『 資格証明書 』 とは?

 国保料を滞納すると、資格証明書が交付され、医療機関を受診した場合、一旦まるまる10割現金を支払わなければなりません。
この制度が始まったのは1981年からだったが、各自治体に義務化をされたのは、2000年の介護保険開始時だったといいます。幸か不幸か、小生、松本文六は、これまでこれを持参した患者さんにまみえることはありませんでした。この2月25日に、資格証明書持参の患者さんの診療をはじめて行いました。
 32才の方です。 《 おなかがパンパンに張って苦しい 》 ということで受診されました。2月11日に仕事を辞めたそうですが、そこの職場で保険はかけてもらえていなかったといいます。
 血圧を測って、ビックリしました。何といわゆる上の血圧が 240 mmHg 、下が 140 mmHg でした。三十有余年、医師をやっていてこれ程高い血圧は経験したことがなく、慌ててこの患者さんをベッドに寝かせ、応急的に血圧を下げる手段をとりました。よくも脳卒中を起こさなかったものだと感心すらやら、いろいろするやら、“ トンデモ患者 ” に出会ったものである。
 幸い応急処置の甲斐あって、1時間半後には 170 / 122 mmHg まで血圧は下がっていました。資格証明書払いということで、最低限の検査を行いました。案の定、肝機能障害がありました。何せ、身長 162cm で、体重が 130 kg! 因みにこの日の支払い医療費は10割負担で 11,770 円 でした。
 29日再診の折には、血圧は 176 / 86 mmHg だったので一安心。血圧は一挙に下げすぎてはいけないので、2週間後の再診を約束して、診療終了としました。
 このように、“ 資格証明書 ” は、医療機関へのアクセスを制限し、重症化して、はじめて医療機関を受診するようになります。このようなことでは医療費は嵩 ( かさ ) むばかりです。今や、健康保険制度といっても3割負担を強行することによって、日本の国民医療費は2割負担の時よりもアップしているのではないでしょうか?
 後期高齢者医療保険制度では1割に及ぶ人たちが資格証明書交付の対象者になりそうです。後期高齢者はそれ未満の人たちに比べ、免疫力が落ちていますので、より重症化しやすいのです。とすると、かえってまた国民総医療費は大幅にアップしてしまいます。国は予防することによって、医療費を下げるといっていますが、このような方策では駄目と、小生、松本文六は考えますが、皆様はどうお考えでしょうか。

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