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文六つうしん

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2008年3月11日

見る・観る・聴く・嗅ぐ (12)

医療政策

§ 救急の “ タライまわし ” ①

 今日( 3月11日 ) ニュースだったか、いわゆる “ 救急患者のタライまわし ” が、昨年全国で1000件を越えたという。マスメディアの論調は、2、3年前に比べると、その趣きが変わってきていると、小生、松本文六は想う。
 従来は、《 これはけしからん。病院は何をしているのだ !!  》 という論調であったが、最近は、《 どうも医療がおかしくなっているのでは? 》 という風にマスメディアも少し医療が崩壊してきていることに気づき始めたように思える。某大学の某教授曰く、《 医療のことについては、素人には判りにくいのではないのか? “ タライまわし ” の報道が今以上に多くなってくるのは眼にみえている。患者や病気を持たない国民が、やはり医療が大変だ、俺たちのいのちはどうなるのか? というような極端な不安状況に陥 ( おちい ) らないと、政治家や国やマスメディアは本気で動こうとはしないのでは? そういう意味では “ タライまわし ” 報道をジャンジャンやって欲しい。》 と。
 このような一言を耳にすると、その教授はどこの何某かと問いただそうとするメディアや国民がたぶん多くいると思う。今や大学病院でさえ医師不足でヒィーヒィー言っている。その本音が先の 《  》 内の言葉として出て来たと松本文六は想う。
 国民が、政治家が、マスメディアが、単に医療界批判するのではなく、どうすれば、自らのいのちに直接関わる医師や医療がこんなにおかしくなってきたのかを考えるべきである。
 冒頭のニュースの中で、こんな一言があった。救急車があちこちの病院に連絡し、受け入れ可能な病院に患者を搬送するまでの時間が救急隊に要請があった時間から計算すると何と5時間もかかったという。
 今の “ タライまわし ” の状況は、今後とも続くと思われる。国が大胆な的確な対策をとらないと。
 松本文六は、根本的には、国の ① 医師は充足している  ② 医療費をこれ以上増やすと国が滅びる という二つの前提で 1983 年以来医療政策をすすめて来たことに原因があると考えている。しかし、この二つを是正するには 10 年以上かかる。とりわけ新卒医師の数を2倍にしても現実の救急タライまわしを解決するには 10 年以上かかる。
 では緊急対策とすれば、どうすればいいのか? 唯一、都道府県毎に人口に見合った研修医の定員枠を設置、研修医の恣意 ( しい ) のみで病院選択と移動の自由を規制することである。
 そうでないと、サッチャーが 1980 年代にイギリスの医療を崩壊寸前まで追い込んだような現象が日本で明日にでも起こるということである。

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