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文六つうしん

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2008年2月12日

見る・観る・聴く・嗅ぐ (1)

時事エッセイ

§中国製冷凍餃子 

 今、中国製の冷凍餃子で日本全国あちこちで、大変な騒ぎです。そして、国産の餃子の“包み”(というのでしょうか?)が大変な売れ方と聞いています。毒がはいっていた!という想いが、そして食の安全性はどうなっている?という想いが、このような大騒動の原因と思われます。
 日本側には問題なかったということで一件落着的な雰囲気がありますが、果たしてそれでいいのでしょうか?
 メタミドホスは日本では使われていないということですが、形を変えて使われていることを皆さんご存知でしょうか? 『アエラ』2月28日号には《有機リン 日本こそ深刻》…身近な殺虫剤が「毒性30倍」メタミドホスに変化…と書かれています!!
 それによりますと、最近、日本で畑作、果樹、家庭園芸などに大量に使われている商品名“オルトラン”(一般名 アセフェート)が実はその本体はメタミドホスということです。
 このアセフェートは、生体内でメタミドホスに変化してより強い殺虫効果を発揮するいわゆるプロドラッグ(前駆体)だそうです。アセフェートが体内ではメタミドホスに変化し、毒性も30倍に強まる特性がある由です。
 メタミドホスは、有機リン農薬で、サリンと親戚の物質です。
 元々有機リン農薬の歴史は、毒ガス兵器開発の中で生まれたもので、EUでは、各有機リン農薬は厳しく規制されています。しかし、日本では先に冷凍餃子より検出されたジクロルボスやアセフェート(メタミドホス)は、農薬としての規制はほとんどされていないそうです。
 この有機リン農薬は、嘔吐・腹痛・下痢などの急性中毒の他に、慢性ないし遅発性の神経障害としての視野狭窄の他に、最近では、記憶障害や、うつ病、人格変化、慢性神経・精神障害を生じたりすると言われており、日本でも早急に厳しく規制される必要があります。
 急性中毒症状は、急性胃腸炎に類似していますが、ノロウイルスやロタウイルスなどによる症状と類似していますのが医者としては大変気になります。それは最近とみにこのような急性胃腸炎が増えているからです。中には、有機リン農薬による急性中毒として感染性胃腸炎と診断され治療されている人もいるかもしれませんので、……。


プロドラッグ……リウマチなどに使用される鎮痛消炎剤は常に胃腸障害などの副作用(強い場合には、胃粘膜を刺激し、出血を来して血を吐いたり、胃に潰瘍を作ったり、胃に穴を開けたりします)がありました。そこで、体内にそのくすりが吸収された後に強力な鎮痛消炎作用を来すようなくすりが開発されました。生体内に吸収された後に強力な作用が発揮されるくすりの前駆体がプロドラッグと呼ばれています。

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