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文六つうしん

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2008年2月20日

見る・観る・聴く・嗅ぐ (5)

診察室から

§体によい “ 健康食品 ” は?

 文六先生、わしゃあ毎日酢を少しずつ飲んでるんじゃから、体の調子がいいんかなあ!と患者さんに言われことが2~3度ある。また、クエン酸を飲んでいるんじゃ!とか、ウコンがいいよ!と言う患者さんもいる。
 これらは、昔から言い伝えがあり、結構実行されているようだ。しかし、最近のいわゆる健康食品と称されるものは、何となく胡散臭(うさんくさ)い。月に5000円以上、時には数万円するものを愛飲、愛服している人も結構いる。
 60代のある男性が、《 先生、娘に言われてあるサプリメントを飲んでいるんですが、いいですねぇ。体重が2~3キロ増えたんですよ。それに食欲が出てきてですね。》 と。《 それは液体ですか?》 《 いえ、粉ですよ 》 と。小生、松本文六が気になったのは体重が増えているという点だ。《 それは少々問題があるのではないんですかねぇ。ステロイドホルモンがその中に入っていると思いますよ。食欲が増え、体重が増えたのは、ステロイドのせいという気がしますねぇ。ステロイドは熱を下げる作用もあるんですよ。長期に飲み続ければ、血圧が上がったり、糖尿が出たりするんで、2~3ヵ月休んでみたらどうですか?》 と助言をした。
 2~3ヵ月後、その患者さんは、元の体重になって診察室に顔を出した。しかし、いつの間にか、その患者さんは姿を消してしまった。一体今はどうしているのだろうか? 元気であればいいのだが……。
 ところで、酢は確かに体にはいいらしい。鹿児島の黒酢は学問的にも研究され、普通の米酢の十数倍に当たるアミノ酸や有機酸を含んでいるらしい。
 食酢の大手メーカー、ミツカンの研究所によると、酢には胃の粘膜の保護作用があり
、病原性大腸菌O-157やサルモネラ菌、ボツリヌス菌などによる食中毒に対する抗菌作用がある、血糖値上昇を抑制する効能のあることが証明されているという。
 そして黒酢には、九州大学の研究で血液をサラサラにする作用があるということが判っているという。また、この黒酢には悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増やす効果もあるという。
 酢は、カルシウムや鉄分の吸収を促進し、骨粗しょう症にも有効。さらに、肩こりや筋肉疲労にも効き目があるという。これは、疲労の原因となる乳酸が分解されるからだと科学的に証明されている。
 黒酢で有名な鹿児島県福山町の黒酢は製造過程では何も加えず、太陽熱や地熱、日中と夜間の温度差など自然のエネルギーだけを利用し、古薩摩の壺の中で醸成されるというのだから、まさに天然の産物で、人体には益があっても害はなさそうだ。
 小生、松本文六も水で薄めて1日1~2回飲用して人体実験をしてみようかな。しかし、これといった健康障害がないので、そこまでの人体実験は不要かなとも思う。

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