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文六つうしん

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2008年2月19日

見る・観る・聴く・嗅ぐ (4)

時事エッセイ

§道路特定財源問題

 小生はテレビを見ることが少ないせいか、新聞をみても何が問題か理解できないことがあまりにも多い様な感じがする。松本文六は、今のマスメディアは、速く知らせることのみに汲々として、事件や事実に関するその本質を的確に捉え、それを読者や視聴者に伝えることをおろそかにしているのではないかと考える。
 道路特定財源問題について、問題の本質がどこにあるのか、つい最近までサッパリ理解できないでいた。
 A君が、少し調べて小生に教えてくれた。自民党や道路族が暫定税率を廃止せずに丸々道路に使うべきだと主張し、民主党は暫定税率を本則 ( といっても1954年―昭和29年に成立した法律 ) 通りにして、ガソリンを25円弱安くすれば良いと主張し、国民の関心を惹こうとしている。しかし、どうもどちらの話もマユツバモノで乗れない感じがしていた。
 A君曰く、《 道路特定財源とは、「揮発油税」、「石油ガス税」、「自動車重量税」、「自動車取得税」、「軽油取引税」などからなります。元々、道路に使う目的で徴収する目的税なのです。そして、このうち約3兆5000億円が国に入り、約2兆2000億円が地方に入ることになっているのです。これを国土交通省が暫定税率をそのままにして、全額を道路を造るのに充てるといい、民主党は減税すればいいということで、地方に向けられる約2兆2000億円がいずれにしても宙に浮くことになる!ということで知事達の怒りを買っているのです。それに対して、民主党は地方への税収が失われれば、地方が道路予算として計画していたことが実行できなくなり、同時に、新年度の予算も立てられないとの窮地にたたされることを理解していなかったし、与党は与党で、小泉政権で公共事業費を毎年3%ずつ削減し、その分を一般財源化するという閣議決定さえ無視してすべて道路に振り向けるということを大臣の口から言わしめたために、大混乱が起こったのです。》 と。
 小生、松本文六、納得。松本文六は、どういう道路を全国各地で優先して造るのようか、はたまた、高速道路の非常時に使うための電話1台250万円というコストをどれだけダウンさせ、いかに節約するかという視点での見直しをせずにこのようなタレ流し的発想―自らの懐 ( ふところ ) は痛めないで選挙に勝つために国民の歓心のみを目当てにしている政治家のあさましさと、何一つ責任をとらずに済み、自らの老後のことだけ考えていれば良しとする高級官僚の根性にあきれ果ててしまう。
 勝海舟のような幕臣、あるいは赤穂浪士の心根のひとかけらさえみられないことに、小生、松本文六は本当に哀しい。
 勝は日本の将来を憂えた高級官僚であったし、赤穂浪士は忠実な当時の公務員だった。そして、後者は殿様の代わりに国民と置きかえて考えれば、国民のために何をすべきかわかるであろう。そのような二者の爪の垢 ( あか ) でも現在の政治家と高級官僚には煎じて飲んでもらいたいものだと、小生、松本文六は思うのです。

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