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2008年01月のアーカイブ
2008年1月20日
混合診療とは (3)
混合診療
昨日の続きです。
Q5:もし、混合診療が全面解禁されるとすれば、どういうことが起きるのでしょうか。
A5:脳卒中で片側麻痺になった人たちのリハビリテーションの期間を180日までと制限する制度が、2006年4月の診療報酬改定で出てきました。180日を過ぎれば、自己負担でしのいで下さいという制度です。これでは《俺たちに死ね!》ということではないかと多くの患者さんが怒りを結集して、この制度を大幅に変えさせることができました。
このように、混合診療が全面解禁されれば、診療が制限されて利用を続けたいのであれば自己負担しなければならなくなります。自己負担が嫌であれば、民間の医療保険会社の医療保険に入って何とかしなさいというのが規制改革会議の考え方です。
混合診療が全面解禁となれば、Y診療(保険で認められていない診療)に関しては、民間医療保険が私たちの健康問題を金のある無しで差別してくるのは眼に見えています。
先月上映した映画“シッコ”の冒頭に出てきましたように、事故でくすり指と中指を切断された患者さんに、医療機関は平然と次のように言ってのけます。《これはあなたの入っている民間医療保険では対応できません。くすり指をくっつけるのに1.2万ドル(約130万円)、中指は6万ドル(約600万円)かかります。どうしますか?》 と。
このような自己負担を大幅に拡げ、高い民間医療保険料を払わないとこのような状況に陥(おちい)らせるのが“混合診療全面解禁”の極めて危険な落とし穴です。
Q6:混合診療全面解禁反対に向け、私にも何かできることがあるのでしょうか。
A6:自己負担を拡大しない、あるいは縮小署名運動などに積極的に参加して欲しいですね。それと医療・福祉・教育をより良くする気持ちのない政党にはあなた及び友人たちの中で拒否権を発動することです。
2008年1月19日
混合診療とは (2)
混合診療
昨日の続きです。
Q3:私は混合診療全面解禁でもよいと思います。保険が利かない医療も受けたいと思うからです。費用がかかっても治るのなら、最先端の良い医療を受けたいのですが。
A3:かつて混合診療が認められていた時期がありました。その時には営利を目的とした医療が全国津々浦々で行われはじめ、大問題となりました。
現在のサプリメントについても、安全性の保証されないものが多く出現していることを考えていただければ想像がつくと思います。これらサプリメントには多くの問題があり、健康被害をもたらしたものも多くあります。このようなことが医療機関で行われていたために大問題となり、国は1984年に法を改正し、“特定療養費制度”というものを新たに設けました。保険で認められていない診療(Y診療)に関しては、厚生省に特別に申請して認められたもの以外は、保険診療としては認めないという制限を設けました。
保険が利かない新薬や新しい技術については、副作用や体に悪い作用があるために、誰もが安全に使えるようにしなければなりません。そのためには、一定の試し期間が必要です。今のところ、試し期間にそれを受けたい人に対しては特定の医療機関(例えば大学病院など)に限って可能という制度になっています。それを無視して、それぞれの医療機関が勝手に行いますと、医療被害が生じます。C型肝炎やエイズを起こした血液製剤は、保険に適用した時点では国が安全として認可しましたが、大変な医療被害を起こしてしまいました。
安全性の保証が不要という場合には闇でそれを受けることになります。かつてこのようなことで医療被害が多くなって来ましたので、先にふれたように1984年に法を改正して混合診療を禁止したといういきさつがあります。
混合診療禁止のキーワードは安全性の保証です。
Q4:混合診療全面解禁が内閣に設けられた『規制改革会議』でも話題となっているのはどういうことでしょうか?
A4:それは、国として医療費を抑制するために、そうしているのです。混合診療を解禁して、保険で賄うX診療(保険で認められている診療)の幅を少なくして、保険外診療の枠を広げれば、医療費を抑制することができると考えているからです。
2008年1月18日
混合診療とは (1)
混合診療
“混合診療”についての疑問がいくつか寄せられています。
Q1:混合診療禁止とはどういう意味ですか?
A1:保険で認められている診療(Xとします)と、保険で認められていない診療(Yとします)を同時に受けることを“混合診療”と呼んでいます。
国は、このような(X+Y)という診療を基本的に認めていません。これが混合診療禁止という意味です。
したがって医療機関が、X以外にYの診療を同時に行った場合には、国は病院や診療所に費用(診療報酬)を払わないばかりか、医療機関を保険医療機関として認め(→保険証が利かない医療機関と認定=自由診療のみは認める)ないという罰が科せられます。
そのために、患者さんから保険の利かない診療を求められれば、医療機関はXもYも同時に全額自己負担として患者さんに要求せざるを得ないことになります。
Q2:混合診療全面解禁とはどういうことですか?
A2:(X+Y)の混合診療を行った場合、Xは保険診療として3割自己負担として払い、Yの費用のみを全額自己負担という形にするという主張を指します。
経済財政諮問会議の経済学者が特にこのことを数年前より強行に主張しています。
2008年1月10日
いただいた年賀状から(3)
その他
昨日の続きです。
今年こそ、世界から戦争や貧困がひとつでもなくなりますように! この日本がその先頭にたてますように! 守れ、平和憲法! くたばれ、新自由主義! (TW氏)
子供・若者を裏切らない大人社会の形成に貢献しうればと思い居ります。(SA氏)
(甥が私の息子に)国際結婚の秘訣を伝授していました。産まれてくる子どもは住んでいる国のことばを自然と身につくので日本語は心配ない。しかし両親が母親の母国語で家庭で会話し、母親が感情(愛情)をこめて母国語で子どもに話しかけないと子どもの感情は発達しないとのこと。(TA氏)
「それでも僕はやっていない」という映画をごらんになりましたか。本当に怖い話です。痴漢していない青年が誤って警察に逮捕され、弁護士の必死の活動にもかかわらず結局有罪判決を下されるという映画です。私も年の暮れの当番弁護士で、この事件にそっくりの「スリ未遂事件」の弁護にあたりました。これまで普通に暮らしていたサラリーマンが、身に覚えのない罪で逮捕され、朝から晩まで「おまえがやったのだ」「認めなければ長くなるぞ」と脅される、不条理劇のような世界が、この日本には確かに存在しています。それが『代用監獄』です。(YU氏)
2008年1月 9日
いただいた年賀状から(2)
その他
昨日の続きです。
在宅医療推進の国策は明確になりましたが、政策動向に左右されることなく、原点を忘れず、地域の声に応える実践に力を注ぐ所存です。(TW氏)
昨年は、大きな政治的変化がありました。しかし、新自由主義による構造改革がもたらした「弱肉強食」「格差拡大」という社会現象に歯止めがかかったとはいえません。とりわけ医療、社会福祉の分野における弱いものいじめの政策は、いっそう強まっている状況です。(SO氏)
昨年、臓器移植法の見直し強行がされず良かったです。医師や親の身勝手で、子供達が臓器提供者にされることは耐えられません。法律や省令、ガイドラインに反してまで推進する臓器狩りは根絶させましょう。(RO氏)
抵抗の水位が下がっている(辺見庸) ささやかでも抵抗を続けていきたいと思っています。(YU氏)
6S(Sex,Smile,Sleep,Sport,Song,Sunshine )を実践して行きたいと思っていますが、最初の“S”はもう役に立たないので、お互い秘めたる恋を若返りの泉としていきたいと思います。最後の“S”(頭の輝き)はまだ健在です。(TH氏)
2008年1月 8日
いただいた年賀状から(1)
その他
多くの方々から年賀状という形でメッセージをいただきました。
私一人が悦に入って読んでいるだけではとても勿体(もったい)ないので、ここでそれらの極々一部を供覧させてもらうことにしました。筆者には断ってはいませんが、多分恕(じょ)してくださると思います。筆者名は略して、順不同とさせてもらいました。
利益追求に狂奔する老舗・大企業、社会保険庁の国家規模振り込め詐欺など弱肉強食とナショナリズムが台頭する中、道徳も法令も吹っ飛んでしまいました。(NK氏)
石油本位制(?)への移行を思わせました。(中略)家族による陰惨な事件も多発しました。職務放棄の年金官僚/莫大な公金浪費の天下り天国/産む機械/防衛省の汚職公金詐欺/議員事務所費/汚染製剤/警察冤罪/生徒の学力&体力低下・ミートホープ/黒い恋人?/ペコちゃん/黒福?/吉兆/偽装ビル&道路橋梁・手話詐欺・あるある捏造…日本国そのものが汚職天国?偽装国家?と外国から嘲笑されるのではないかと危惧されるほど、官界・政界・経済界の腐敗、無責任、カメダ・朝青龍の言動…等々目を、耳を覆いたくなります。関係者全員に李登輝「武士道 解題」や司馬遼太郎の「坂の上の雲」を熟読して、往時の救国の志士達の心意気を学んで欲しいものです。(ST氏)
「塩は、自分が美味であるとは決して言わない」 ガーナの諺
同じ意味の諺にも国民性の違いがあわられるものだと知りました。(HT氏)
…のような地方都市の病院は医師が集まらなくなって当院も大変困っています。どうなるのかと思います。(HH氏)
2008年1月 1日
生存権を奪う政治にNO!
その他
明けましてお目出とうございます。
昨年、小生の活動に御支援・お世話をいただき、本当に有難うございました。
大分県内をまわり、小泉政権の“聖域なき構造改革”のすさまじい残骸を目の当たりにしました。田畑と森は荒れ、廃屋が多く見られ、地域の医療が崩れ行く中で、地域の崩壊は確実に促進されつつあり、愕然とさせられました。
医療・福祉・介護・教育に市場経済原理を導入することは大問題であると小生は主張していましたが、これ程ひどい実態と小生自身の大世間知らずの愚かしさに今更ながら驚愕してしまいました。
東大寺の運慶・快慶の仁王像のすさまじい形相は、私たちに今の政治に対し怒りと憤りを持って臨めということを訴えているような気がしてなりません。日本の社会保障体制が解体されつつあるのを私たちは切歯扼腕(せっしやくわん)して眺めている訳にはゆきません。
医療を受ける権利は基本的人権である、憲法25条で謳われている人の生存権を守ることは医療者の義務でもあると思います。一人の力ではどうすることもできません。
人の生存権を奪うことに平然たる政治に対してははっきり NO!と拒否権を発動すべき時だと思います。
本年も又、皆様方の多方面での御支援・御指導を戴き奮闘してゆくつもりです。どうかよろしくお願い申し上げます。
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